渋谷の『天元突破グレンラガン展』に行ってきました。

　galaxxxyというファッションブランドが、『グレンラガン』のＴシャツなどを作ってくれるというので、そのタイミングにあわせて、ショップで展示もやろうということだったようです。
　会場のgalaxxxy in Hi-Fiは渋谷文化村の先を少し行ったところを左に曲がると聞いていたのですが、路地の入り口に鎖がかかっていたりいて、ちょっと戸惑いました。
　でも、聞きなれた主題歌がかすかに聞こえてきて、こっちで間違いないと進めました。
　店内では、天元突破ーカーというパーカーや、エンキドゥドゥＴシャツなどのgalaxxxyオリジナルのウェアが販売されていました。
　エンキドゥドゥというのは、作品の中にでてきた四本腕のロボットなのですが、袖を四本つけている。どうやってきこなせばいいのか途方に暮れますが、再現度は１００％です。１００％にすればいいってもんじゃないだろうとツッコミをいれたくなります。でも、このツッコミをいれたくなる加減も含めて、作品の気分を実によくわかってらっしゃる。グレンラガン愛にあふれていて嬉しくなります。

　原画や設定資料、絵コンテなども展示されていますが、それらにまじって、僕がパソコンからプリントアウトしただけのシナリオ決定稿もあり驚きました。
　アフレコ用のシナリオは製本されるので、これはほんとうにごく一部のスタッフだけに渡されるものです。こういう、公衆の面前にさらされることは想定していなかったので、ちょっと恥ずかしいですね。書いていることは、製本されたシナリオと同じだし、肉筆というわけでもないの、そんなに恥ずかしがることもないですが、なんとなく。

　メッセージノートには、『グレンラガン』ファンのみなさんの熱いコメントがびっしり。手描きのイラストも多かったので、若い人が多いんだろうな。
　２００７年のオンエアですから、もう四年近く前の作品なのに、こうして足を運んでくれる人たちがいるというのは、ありがたいことですね。

『グレンラガン』といえば、忙しいのでなかなか進められないのですが、時間をぬって『第２次スーパーロボット大戦Ｚ』も、プレイしています。
『グレンラガン』のキャラがしゃべり動く様を久しぶりに見られるのが嬉しくて、戦闘画面をずっとながめていたりしています。
　ほかのロボットアニメ作品もたくさん入ったゲームですが、その中でもちゃんと作品のエッセンスをつかんで入れてくださっているので、実に楽しいです。
　実際のアニメではあり得ない、ほかの作品のキャラと絡むのがこのゲームの魅力とはいえ、自分たちが作ってきたキャラクターが、こうやって新しい作品の中で蘇るのは、感無量ですね。

　もちろん今回のゲームのシナリオチェックもしていますし、台詞の修正もやっています。
『オープニング・ステージ』というステージでは、カミナの登場の口上を新しく書き下ろしました。ゲームの中でうまくはまっていたので、ほっとしています。
　
『グレンラガン展』や『スーパーロボット大戦』などを見ていると、まだまだ『グレンラガン』を愛してくれているファンの方々がいるのだなあということが、実感出来ます。 　ありがたいことです。
　ただ、作り手としては、またこういう風に長く楽しんでもらえる新しい作品を作ることが大事なんだろうなとも、改めて思いました。


▽『天元突破グレンラガン展』
　〜6月19日（日）　12:00〜20:00
　galaxxxy in Hi-Fi Boxxx（東京都渋谷区円山町10-18/）