日曜夜は天才子役でほっこりしたい

2011年06月14日

日曜夜は天才子役でほっこりしたい

　日曜夜９時にドラマ枠が二つ。今クールは話題の続編で好スタートを切った「ＪＩＮ-仁-」（ＴＢＳ系）の圧勝かと思われたが、その裏で大健闘しているのが芦田愛菜ちゃん主演の「マルモのおきて」（フジ系）。最終回に向け「ＪＩＮ」を追い抜きそうな勢いだ。

　愛菜ちゃんはゴールデンタイムの連続ドラマ史上最年少での主演となるが、正直いってストーリーは地味、キャストも地味（もうひとりの子役・鈴木福クン＆阿部サダヲさん＆犬だし）。ドラマの内容はおいておくとして、エンディングで出演者みんなで主題歌を振り付きで歌いながら踊る。意外にもそこが視聴率のクライマックスだそうな。愛菜ちゃんも福クンも踊りは完璧なわけじゃない。あまりそろってないし、決してうまいわけじゃないところが逆に好感（今年の忘年会は、新入社員による「マル・マル・モリ・モリ！」一色だね）。

　美人すぎないところもいい。愛菜ちゃんに会った男性スタッフは、みんな「かわいい～」とファンになって帰ってくる。「自分の娘は世界一かわいいと思っていたが、そうじゃなかったんだと気づいた」と言い出す男性ディレクターも。好きな食べものは都こんぶにキュウリの漬物、筑前煮。好きな色はこげ茶って、おやじか。１カ月に60冊も本を読み、台本も３度読んだだけで覚えるという天才肌。

　子役の場合、ほとんどお母さんが現場についてくるのだが、愛菜ちゃんママは控えめで、ステージママとはかけ離れた人だそうな（娘おしのけて整形ヘアヌード写真集出しちゃう親もいるしな）。そんなところもウケがいいとか。

　いまや、向井理さんか愛菜ちゃんかと言われるほど、ゲストとしてもひっぱりだこ。この２人が出ると視聴率がアップするのだそうな。独身女子たちも、子どもも動物も好きと言わないと冷たい女と思われるとか、男性に嫌われるとか計算する必要もないほほえましいかわいらしさ。「笑点」で笑って「サザエさん」でほのぼのして「マルモのおきて」でほっこりする。日曜夜、日本国民の大半がテレビに癒やしを求める。

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