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二つの事故がだぶって見えた
チェルノブイリを伝えた特派員が語る福島
ジャーナリスト・元NHKモクスワ支局長 小林和男
ロシアの指揮者ワレリー・ゲルギエフから電話がかかってきた。4月10日、日曜日の深夜だ。
日本の大惨事に心を痛め、5月4日にモスクワでヴェルディのレクイエムを演奏して悲劇への鎮魂のコンサートにすると言う。そのことは彼がモスクワで発表していたから知っていた。なぜわざわざ電話してきたのかいぶかりながら話をしているうちに、彼は「日本はチェルノブイリの教訓を生かしてくれ」と言う。「チェルノブイリの事故処理に当たった人を日本に送ろうとしたが日本は拒否しているらしい」とも言った。
本当は、このことを言いたかったのかと察した。
私はチェルノブイリ原発事故当時、2回目のモスクワ駐在特派員をやっていた。取材メモとリポートと日記を読み返した。
モスクワに長く勤務すればするほど、春が待ち遠しくなる。4月末から5月にかけて昼の時間が急速に長くなり、木々が一斉に芽を吹いて、半年もの間灰色一色だった景色ががらりと変わる。人の気持ちが浮き浮きしてくる。さらにこの時期は、ロシア正教の復活祭と重なり、5月1日の華やかな祭日「メーデー」があって連休になる。
25年前、人々の気持ちが高揚していたのにはもう一つ理由があった。1年前に若いゴルバチョフが最高指導者として登場し、次々に改革政策を打ち出して、社会が変わるという期待が膨らんでいた。チェルノブイリ事故は、そんな時に起こった。
起こったと言っても国民は何も知らなかったーー。
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