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原発で働くということ
40年間変わらない姿
写真 樋口健二 文・編集部 山根祐作
「白いゴムガッパのような服着てよ、まるで宇宙人のようじゃった」
1977年6月、撮影のため訪ねた福島県浪江町に住む佐藤茂さん(当時68)。黄疸が進んで病床に臥せる佐藤さんから聞いた福島第一原発内部での仕事の様子を伝えるこの言葉が、原発内部を撮影したいと思うきっかけとなった。
佐藤さんが語る原発という職場の様子は想像以上だった。
「まあ、すごい所だった。熱くてよ、苦しくてよ。それこそ、防毒面なんかつけてちゃあ、前が曇って見えねえんだ。若けえもんに負けられねえ。メーターの音も気にせんで働いたさ、防毒面も外したままでよ」
「被曝量が高くなるとクビにされると聞いてたんで、メーターを床にたたきつけて壊したこともあった。線量計の読み方も、音がどんな危険な知らせだかも、わからんかったしよ」
佐藤さんは72年4月から1年間、福島第一で働いたが、足腰の痛みと黄疸症状がひどくなり寝込むようになっていた。77年10月、白血病で亡くなった。
当時、日本は第1次石油ショックを経て経済の安定成長期にあった。原子力発電は政府やメディアによって「エネルギー危機の救世主」「原子力は未来の火」などともてはやされ、利用が強力に推進
されていたーー。
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