- AERA-netトップ
- アエラサマリ
- 熱意を形にする仕組み
熱意を形にする仕組み
ボランティアの理想と現実
ライター 中原一歩 編集部 田村栄治 写真 会田法行
「おばんです」
カーペット敷きの床にあぐらをかいた伊藤秀樹会長(48)のあいさつで、5月3日も会議が始まった。色とりどりのパーカやフリースを着た約100人が、伊藤さんと向き合うように腰を下ろし、20畳ほどのスペースはぎゅうぎゅう詰めだ。
「今日は泥出しを7カ所で完了、4カ所継続です」
「避難所で髪のカット30人、顔剃り15人です」
各団体からの報告が、ホワイトボードに次々と書き込まれていく。
「今日炊き出しをした避難所で、髪を切ってもらいたいと言っていた人が何人かいました」
そんな部門横断的な情報が出ると、伊藤さんが取り次ぐ。
「リラクゼーション(分科会)、なんとかならない?」
「明日行きます」
午後7時の開始から45分後、報告が途切れたのを見計らって、伊藤さんが正座に直り、
「おつかれさまでした。明日もがんばりましょう!」
「奇跡のボランティア組織」とも呼ばれる「石巻災害復興支援協議会」で連夜繰り返されている光景だ。
東日本大震災の被災地には連休中、全国から延べ8万人以上のボランティアが駆けつけた。死者・行方不明者が2万人を超え、いまだ至るところに瓦礫が残る惨状に、東北と縁のない人までもが「手助けしたい」という思いに突き動かされている。
ただ、ボランティアは被災地には大きな負担にもなる。事実、志願者を断ったり、少人数に限定して受け入れたりした自治体も少なくない。そんななか、宮城県石巻市は震災以降、被災地で断トツの延べ6万8千人ものボランティアを受け入れている。成功の要因は「ボランティアを受け入れる仕組み」と、「ボランティアにとって居心地のよい環境」を作ったことだーー。
- 被災地が鍛える「仏教」の道「信仰」は力となりうるか
- もんじゅ課長「死」の意味日本の原子力体制の「終焉」
- 原発はやめられない交付金漬けの若狭地方を歩く
- 熱意を形にする仕組みボランティアの理想と現実
- 此春の散華
-
2011/05/26 17:05:05
iPhone映画祭、エントリー無料。 -
2011/05/26 17:02:32
たった一冊の本が買えない理由 -
2011/05/25 18:04:21
ロダンのココロ句-104 -
2011/05/24 07:38:19
4. 新しい自分、発見! -
2011/05/24 02:45:10
ついに女優デビュー/大丈夫か、私 -
2011/05/23 11:46:01
第43話 -
2011/05/23 07:48:51
AERA English 2011年7月号の内容は!
一行コピー, 押切もえ, K野, 内藤みか, AERA English, 内田かずひろ, 恋愛, 中島かずき, ハングリー, 食べ物, ロダン, 木村恵子, 山田厚史, 映画, バルセロナ, japan photo project, Tina Bagué, ジャパン・フォト・プロジェクト, ティナ・バゲ, 森本徹, 福井洋平, 飯島奈美, 尾木和晴, ゆきちゃん, 田岡俊次, 結婚, ロダンのココロ句, 高井正彦, オバマ, 女性