異国で浮遊する三宅純

AERA-netトップ
アエラサマリ
異国で浮遊する三宅純

2009年04月19日

異国で浮遊する三宅純

パリ有名百貨店の「2009年の男」

ジャーナリスト　太田苗子(フランス)

フランスの有名百貨店、ギャラリー・ラファイエットが毎年選ぶ「メンズ・イメージキャラクター」。その「2009年の男」にパリ在住の日本人アーティスト、三宅純(52)が選ばれ、記念ライブが開かれた。

◆日野皓正も認める才能

過去にはシドニーオリンピック柔道100キロ超級で金メダルを獲得したダビド・ドイエ選手、歌手の故アンリ・サルバドールなどが名を連ねる、栄えある賞だ。同社社長ポール・デェラウートルは、

「三宅の上品でモダンなダンディズム、特異性のある音楽家としての個性に魅了されました」

トランペッター、ピアニスト、作曲家。自らを「異種交配主義ミュージシャン」と表現する三宅は中学からトランペットを始め、高校時代からプロのトランペット奏者として活動。新宿のライブハウスで演奏していたジャズ・トランペッター、日野皓正に会いに行き、才能を認められ、勧められてボストンのバークリー音楽大学に学んだ。

80年代に帰国。ジャズ・ミュージシャンとして活動しながら、美空ひばりや中森明菜、ラルク・アン・シエルなど多数の作品やプロデュース、レコーディングに参加。CM、映画、ドキュメンタリー、舞台、ダンス等にジャンルを超えて関わってきた。

パリには05年に移住した。日本の音楽業界に閉塞感を覚えていたという。

アーティスト , ギャラリー・ラファイエット , フランス , 三宅純 , 太田苗子 , 音楽