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8. 余力のヒミツ
なでしこ、やりましたー!世界一!
決勝戦、私もテレビ観戦しました。
深夜も3時間おきに授乳をしなければならないママにとって、午前3時半ごろから中継されたなでしこの試合は、授乳のお供に最適でした。新生児にテレビは目の毒なので、テレビ画面とは反対を向かせ、私はひとりでテレビに向かって興奮していました。
普段はヒマをもてあましてなかなか時間のたたない授乳時間も、なでしこの試合を観ていればあっという間に時が過ぎました。
そのなでしこの佐々木監督は、「女性の能力を引き出す天才」だとニュースで紹介されていました。
トレーニングでは「ダッシュこれでラスト1本だから」とあえて言う。実はウソで、ダッシュが終わったと思った選手たちにもう1本ダッシュを課す。こうすると、女性は自分の能力の限界を超えた力を発揮するというのです。なぜこんなことをするのか?
出産する機能をもつ女性は、本能的に出産や子育てのために「余力」を残そうとするらしい。
そこで、その余力をも引き出し、全力を出させるためのウソなんだそうです。
子育て中の私は、この「余力説」に納得しました。
確かに子育てをしていると、いつエネルギーが必要になるかわからないから、力を蓄えておこうという本能が働いている気がします。
例えば、睡眠。3時間おきに(時にはもっと小刻みに)オッパイをせがまれるから、寝られるときに寝ておくしかない。娘が昼寝に入ったすきに、すかさず自分も寝る。短時間で相当深く眠るしかありません。
食事に関してもそうです。娘が聞きわけよく寝てくれるのはつかの間。その間に食べるしかありませんが、次にいつ食べられるかわからないから、たっぷり食べる。ま、そのせいで、妊娠で増加した体重がなかなか減らないのですが。。。
いつ食べられるかわからない状況に備えて、うちの冷蔵庫にはすぐ食べられるような、切り干し大根や野菜のお浸し、煮豆など、体にいい総菜を休日に作りだめして常備しています。
そう。あらゆる面で女性は、子どもの要求に応えるため「余力」を残そうとしているのかもしれません。
その心理を読んで、女性に全力を出させる工夫をした佐々木監督の力量が、なでしこを世界一に導いたとも言えそうです。
さて、決勝戦観戦した私ですが、延長前半にアメリカが勝ち越し点を入れたところで、「やっぱり、ここまでだよね」と思い、寝てしまいました。これまた、次いつ娘に起こされるかわからないので、余力をためておこうと思ったわけですが、起きてみるとビックリ。
なでしこは、延長後半に追いついて、PK戦を制し優勝していました!
余力を意識していると、肝心なシーンも見逃すというわけですね(笑)。
なにはともあれ、なでしこバンザイ!!!
写真:生後1カ月にして、スゴい脚力!オムツ替えの時などにガンガン蹴られます。もしかして、将来のなでしこ???
決勝戦、私もテレビ観戦しました。
深夜も3時間おきに授乳をしなければならないママにとって、午前3時半ごろから中継されたなでしこの試合は、授乳のお供に最適でした。新生児にテレビは目の毒なので、テレビ画面とは反対を向かせ、私はひとりでテレビに向かって興奮していました。
普段はヒマをもてあましてなかなか時間のたたない授乳時間も、なでしこの試合を観ていればあっという間に時が過ぎました。
そのなでしこの佐々木監督は、「女性の能力を引き出す天才」だとニュースで紹介されていました。
トレーニングでは「ダッシュこれでラスト1本だから」とあえて言う。実はウソで、ダッシュが終わったと思った選手たちにもう1本ダッシュを課す。こうすると、女性は自分の能力の限界を超えた力を発揮するというのです。なぜこんなことをするのか?
出産する機能をもつ女性は、本能的に出産や子育てのために「余力」を残そうとするらしい。
そこで、その余力をも引き出し、全力を出させるためのウソなんだそうです。
子育て中の私は、この「余力説」に納得しました。
確かに子育てをしていると、いつエネルギーが必要になるかわからないから、力を蓄えておこうという本能が働いている気がします。
例えば、睡眠。3時間おきに(時にはもっと小刻みに)オッパイをせがまれるから、寝られるときに寝ておくしかない。娘が昼寝に入ったすきに、すかさず自分も寝る。短時間で相当深く眠るしかありません。
食事に関してもそうです。娘が聞きわけよく寝てくれるのはつかの間。その間に食べるしかありませんが、次にいつ食べられるかわからないから、たっぷり食べる。ま、そのせいで、妊娠で増加した体重がなかなか減らないのですが。。。
いつ食べられるかわからない状況に備えて、うちの冷蔵庫にはすぐ食べられるような、切り干し大根や野菜のお浸し、煮豆など、体にいい総菜を休日に作りだめして常備しています。
そう。あらゆる面で女性は、子どもの要求に応えるため「余力」を残そうとしているのかもしれません。
その心理を読んで、女性に全力を出させる工夫をした佐々木監督の力量が、なでしこを世界一に導いたとも言えそうです。
さて、決勝戦観戦した私ですが、延長前半にアメリカが勝ち越し点を入れたところで、「やっぱり、ここまでだよね」と思い、寝てしまいました。これまた、次いつ娘に起こされるかわからないので、余力をためておこうと思ったわけですが、起きてみるとビックリ。
なでしこは、延長後半に追いついて、PK戦を制し優勝していました!
余力を意識していると、肝心なシーンも見逃すというわけですね(笑)。
なにはともあれ、なでしこバンザイ!!!
写真:生後1カ月にして、スゴい脚力!オムツ替えの時などにガンガン蹴られます。もしかして、将来のなでしこ???
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一行コピー:「もうゲンカイ。」 -
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第二一話
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