売名でも結構／言うならやってみて

2011年04月26日

売名でも結構／言うならやってみて

　渡哲也さん率いる石原軍団が４月14日から７日間、宮城県で行った炊き出しの規模の大きさには圧倒された。被災地の人々も楽しそうで、温かい料理に体も心も温まったに違いない。石原軍団の炊き出しはもともと定評があったが、あまり知られてなかったのが杉良太郎さん率いる杉良軍団の炊き出しだ。

　４月１日から３日間、宮城県内の避難所11カ所を回ったのは、奥さんの伍代夏子さんをはじめスタッフ約30人。20トントラック２台にタンクローリー１台、冷蔵・冷凍車２台、乗用車７台に水２トン、下着４千枚、入れ歯洗浄剤500個、だるまストーブ21台などなどを乗せて被災地に。振る舞ったのはカレーライス５千食、豚汁５千食、野菜サラダ３千食。個人での活動にしては規模がすごすぎ。さらに19日には福島へ。

　杉さまというと、かねてより慈善活動を積極的に続けていたそうな。なんと50年以上も前から刑務所の慰問やら、ベトナムに教育施設を設置するなどしている。いまもベトナムの43人もの子どもたちの里親になっているという。今回持っていった物資を見るだけでも、被災者の状況をよく理解していることがわかるではないか。入れ歯洗浄剤なんて、普通思い浮かばないよ。

　なのに、こういう活動が話題になると、すぐに偽善だの売名だのと揶揄するヤカラがいるが、そういうヤカラに対して、杉さまが言い放った言葉もかっこいい。

「ああ偽善ですよ、売名ですよ。でもその偽善のために数十億円の自腹を切ってきた。私のことをそういうふうにおっしゃる方々はぜひ、自腹で数十億円出して名前を売ったらいいですよ」

　って、まさにその通り。人のすることに文句ばかりつける心根の寂しい人には、金さんの桜吹雪は見えないだろうね（すいません、「遠山の金さん」好きだったもので）。

　杉さまの流し目は氷川きよしクンもビックリの人気だっただけに、杉さまたちがやってきて、被災地の中高年の方々が喜んだのが目に浮かぶ。

　石原軍団も杉良軍団もあっぱれです。

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