ビジネスマンに贈る スーツの鉄則５０
２０１０年版 着こなしの教科書


仕事着のカジュアル化が進むいま、ビジネスマンのスーツ離れが進んでいます。とはいえ、いざという場面で他者に信頼を与えるためには「スーツ」が仕事着のファーストチョイスであることは変わりません。相手に与える印象をコントロールすることも「仕事」のうちなのです。『AERA STYLE MAGAZINE』秋号では、「ビジネスマンに贈るスーツの鉄則50」と題し、フレッシュマンにもベテランにも共通する「スーツの着こなし学」を50項目別に徹底解説します。どこか堅苦しく、難しいと思われがちなスーツスタイルですが、ルールさえ押さえれば、厳しい時代を歩む、現代ビジネスマンを凛々しく演出してくれる頼もしい相棒なのです。


ジャケットのボタンは２つか３つ、一番下は留めない。


誰もが知っているようで、意外と知らない「スーツのルール」。テレビをつけると、スーツのボタンを全部留めてしまっているアナウンサーさんを見ますが、これは間違い。２ボタン、３ボタンにかかわらず、一番下のボタンは留めてはいけないのです。留めない方が美しく見えます。


靴は黒のストレートチップが必携。


装いの格を一段上げてくれるのが靴。若いビジネスマンには先のとがったロングノーズを履いている人を見かけますが、これはＮＧ。ビジネスの場では、先の丸いラウンドトウであること、そしてつま先に横一文字の縫い目の入った紐あり「ストレートチップ」が必携。色は黒が最優先。また、立派な靴を持っていても、汚れやキズが目立つのは本末転倒。長持ちをさせるためにもシューケアを習慣化し、２日続けて履かないことを心がけましょう。その際、履き回しには最低３足が必要ということも頭にとめておくべき。こんなルール、知っていましたか？


Photograph:Yoshihiro Kawaguchi(ANARCHIC AGENCY)