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サッカーとDNAのあいだ
岡田武史×福岡伸一が組織・人間・地球を語り合う
構成 三橋麻子(編集部)、潮 智史(朝日新聞編集委員)
昨年1月、サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会を5カ月後に控え、2人は朝日新聞紙上で対談した。キーワードは、福岡さんの代名詞とも言える「動的平衡」だった。
動的平衡とは、「構成要素が絶え間なく交換、変化しているにもかかわらず、全体として一定のバランスが保たれていること」。対談中に福岡さんの「人体には監督がいない」という発言を聞いた岡田さんは、「一人ずつを線でつなぐのではなく、11人が同時に感じあえるようになれば世界に勝てる」と話した。
南アでの戦いは、まさにその通りになった。大会前の不調を受けて、選手たちは自ら声を上げて話し合った。ベスト16進出。日本中が沸いた。
それから1年。岡田さんは代表監督を退いた。日本を揺るがす震災があった。社会のあり方と人のつながりが問われた。
福岡 W杯では、まさに「動的平衡サッカー」を実現していただいたのかなと思っています。前回は、中央集権的ではない組織が運営できれば、いろんなことが心地よくなるんじゃないかという話をしたんですね。
岡田 それまで私が作っていたチームというのは、選手が監督に保証を求めていたところがあったんです。「監督にこう言われたからこうしました」というんじゃなくて、自分の責任でリスクを冒していくようなチームを作りたいな、とずっと思っていた。南アのチームは、みんなが自分で判断してチャレンジしていけた。
でも、偶然なんですよ。どうしたらそういうチームが作れるのか、ずっと悩んでいたんだけど、W杯の前に4連敗して、みんなが叩いてくれたとか、いろんな要素があって、ぎゅっと、まとまった。
福岡 教育論でも言えると思うんですけど、所作や形を伝える教育がわかりやすい。メソッドは、教科書を読んで勉強してもらえばいい。むしろ何か教えるっていうのは、メソッドを学んでいくプロセスでの「気づき」を伝えることですよね。
岡田 ある人に「エデュケーションの語源はエドカーレってラテン語で、引き出すという意味なんだよ」と教えられました。ぼくはずっと、空のコップの中に何かを入れるものだと思っていた。でも中に入ってないと引き出せないんだから、「気づかせてやればいいんだ」と。
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