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もんじゅ課長「死」の意味
日本の原子力体制の「終焉」
編集部 佐藤 章
福井県敦賀市の繁華街から車で20分、新興の住宅地の一角にある2階建てのその家を訪れたのは、4月初めだった。遺族に話を伺いたいと、何回か呼び鈴を鳴らしたが、不在なのか、誰も出ない。
庭の一隅を見ると、白い百合の花やカスミソウの花束があった。無造作にうち捨てられているかのようにも見えた。この家の主に、献花されたものだろうか。
日本原子力研究開発機構(JAEA)の高速増殖原型炉「もんじゅ」。その燃料環境課長が死亡したのは今年2月中旬のことである。57歳、自殺だった。
もんじゅは日本の核燃料サイクル事業の要に位置する。課長はその「将来」のカギを握る第一線の責任者だった。
1985年に着工、94年に稼働したもんじゅは、翌95年12月8日に冷却材のナトリウム漏れ火災事故を起こして運転を停止した。昨年5月6日に約14年半ぶりに運転を再開したが、わずか112日後の8月26日、再び大きなトラブルを引き起こし、運転を停止した。燃料交換に使う重さ3.3トン、長さ12メートルもの「炉内中継装置」を原子炉容器内に落下させてしまったのだ。専用のクレーンで吊り上げる作業の最中の事故だった。
課長はこの復旧作業に悪戦苦闘していた。
自殺の原因については、「仕事に関係あるともないとも言えない」(JAEA敦賀本部広報担当者)、「公表していない」(福井県警捜査一課)。だが、周辺に聞いてみると──。
「とてもまじめな人で、落下した装置を引き上げて回収する作業をすべて任されていたそうです。一方で、作業の進め方に疑問を持つ職員もいたようで、組織の中で板ばさみになっていて苦悩していたそうです」(関係者)
復旧作業は困難を極めた。昨年10月13日には6時間余りを費やしてクレーンでの引き上げを試みたが、そのつど「荷重超過」の警報が鳴り響いた。警報の設定値を100キロずつ増やして試みること24回。最後まで引き上げることはできなかったーー。
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