ゴシップだいすき★

全世界規模で利用されています

ザ・サン

タブロイド紙ということで、ここからは主だったタブロイド紙について考察をしていこう。まず一番最初にご紹介するのは世界で最も発行部数の多くなっている英語新聞でもある『ザ・サン』を見ていこう。世界一ということもあるが、その発行部数は世界全体で見ても2004年中期では約340万部となっている。世界的なものから考えるとそこまで多い部数のようにも聞こえないかもしれないが、読まれている人々ということを考えると多いほうなのかもしれない。

毎週読みたい週刊誌!

歴史

ザ・サンの始まりは1964年に『the Daily Herald』によって発行され、1969年にマードレックが買収したことにより現在までに広く利用されているタブロイド紙サイズとなっている。向こうの新聞だけともあって、そこに掲載されているゴシップ内容は日本で発売されている週刊誌と比べたらインパクトのある内容ばかりが掲載されている。例えば1982年にフォークランド戦争が勃発すると、武力解決を選択したマーガレット・サッチャーを全面的に支持して、愛国主義的な報道を行なって見せた。戦時のさなか、アルゼンチン海軍の巡洋艦ヘネラル・ベルグラノの撃沈を報じた1982年の5月4日の一面記事では『GOTCHA』という大見出しをつけて報道した。この言葉の意味は『やっつけた』程度の意味となっているが、この攻撃時で巡洋艦に乗っていた乗船組員300人以上が死亡していることが判明すると、あわてて編集部はその見出しを変更する処置を施すも、被害の大きさを実は分かっていながらこのような報道をしたのではないのかと思わせるような見出しに関してあまりに不謹慎であるとして非難が集中してしまうのだった。

また1989年4月15日にヒルズボロ・スタジアムで発生した、96人が死亡することになったヒルズボロの悲劇である群集事故の記事においては、『THE TRUTH』という大見出しである特集が組まれていた。その内容とは、事故直後に行なわれていた現場に居合わせた人々による狂乱が繰り広げられていたというものだった。そこで描かれているものは盗みを働くもの、救出活動を行なっている警官を襲撃するといったことが行われていたというものだった。想像を絶する内容となっているが、事故当時は監視カメラで撮影されていたこともあり、その内容は事実無根の、あまりにも非道な捏造記事として批判を浴びることになる。証拠も一切存在していなかったため、リヴァプールFCのサポーター達は激情に駆られ、同紙の不買運動が巻き起こってしまう。この影響でリヴァプールでのサンの売上げが3/4にまで減少することになり、この騒動をきっかけとしてサンは初めて衣謝罪記事を掲載して、2011年にもジェームズ・マードックが謝罪することになるのだった。その後もリヴァプールではサン自体を店頭に置いていないこともあり、売上も少なくなっている。

過激な内容で煽るタブロイド紙という印象のある私としては、さすがにここまででっち上げてしまうのはどうかと思う。誇張してしまうことも必要なときがあるかもしれないが、確証もないことを適当に広げてしまっては非難の対象となってしまうので、これについて確実にサンの非があるといわざるを得ない。

掲載内容

紙面に展開されている記事の内容についてだが、個人的な印象としては非常にエロティックなものを多く取扱っていると思っている。実際に一般的なイメージとしても露出の多い女性の写真の豊富さがあると言われている。その一方で編集方針に関してはかなり極右的で、特にEUには批判的な姿勢を示している。これについてもどこか思うところがあるので、こうした姿勢を見せているのかもしれないが、詳細なことはよく分からないのが現状である。またトップレスの女性のページ『ページ・スリー・ガールという』ヌード写真が一番有名となっている。

また海外の各国に対しての中所記事も多く掲載することで有名となっており、その中でも特にフランスやドイツの有名人に関してはその風当たりが直に行くように記事を仕上げている。その中での一例としては、フランスの大統領ジャック・シラクをミミズと合成した車品を一面に掲載するなど、もはや宣戦布告をしているといって良いような内容を掲載しているので、恐ろしい限りである。その他にも、イギリスにいる移民や難民希望者に関する記事には真偽不明や大げさなものもあり、人種差別や偏見を意図的に煽っているものもあるなど、世間一般的に見過ごすことの出来ない記事が多いことでも有名となっている。

ちなみに、日本の元内閣総理大臣を務めたこともある故・橋本龍太郎氏は、サンが高級紙、つまりは一般紙だと思い込んでしまっており、数度にわたってコメントを寄せるなどの珍行動を発揮してしまう。これではサンを評価して、ゴシップ記事を煽っているのではないのか、と難癖を付けられてしまうことも考えられたので非常に恐ろしいことをしたなと思いました。

おすすめの一冊

ページ・スリー・ガール

タブロイド紙ということで紙面の中には女性のヌード写真を掲載しているものもある。このザ・サンにおいてもそういった女性の裸体を掲載しているページがあり、三面に渡ってみ慮気的な女性の大きな写真からなる『ページ・スリー・-ガール』というものがある。追記しておくと、こうした記事に関しては世界各国共通で行なっている記事なので、この山河特殊ということではないのでお間違えないように。

さて、どうして女性の裸写真を掲載することになったのかというのは、やはり発行部数を伸ばすためというのが始まりだった。最初のページ・スリー・ガールが搭乗することになったのは1969年11月17日のことだ。しかしこの当時掲載されていたのはあくまで官能的なポーズをしているだけで、肢体そのモノを掲載しているわけではなかった。始めからその路線で言っていたら相当な反感を買っていたことだろう。

翌年にはタブロイド紙としての記念すべき日となる、完全な生まれたままの姿となる写真を掲載することになるのだった。こうした掲載内容は論争を呼びながらも読者層には爆発的に受けることになり、発行部数を着々と増やしていくことになり、あっという間にイギリスにおいて最も人気のある新聞としてその地位を獲得するのだった。

写真は、通常は政党系名悩殺系のポーズを取るモデルが掲載されるが、時には時事的なスポーツイベントに連動させるコスチュームでの写真も掲載されることもある。その方がよりエロティックになってしまうと感じるのは私だけだろうか、人間の欲望の力というものはすさまじいから、健全なものほどあっという間に汚れたものになってしまうものだ。

その後掲載されるモデルの中に、胸の豊胸を行なうモデルが現れたことで、紙面において豊胸した胸と自然体の胸のどちらが人気があるのかというアンケートを取ることになる。結果的に自然体の胸を支持する読者が圧倒的だったために、外科的に胸を変化させたモデルは出演禁止とする方針を打ち出したのだった。一種のセクハラに近いアンケートにも感じるが、とりわけ騒動は起きなかったようなので、問題なかったのだろう。

こうした内容に関しては保守層や婦人団体を中心とした反対派から槍玉に上がることが頻繁に起こった。時には性差別主義的であると批判されたり、下品かつ搾取的で、ソフトコアポルノとみなしている人もいたため、全国紙として不適当であるとまで言われた。確かに全国紙ということを考えたら、容易に未成年に女性の裸体を見られるというのは、少年達からすれば何ともおいしいことなのかもしれない、教育上は良くないのかもしれないが。その後こうした内容を掲載禁止として、トップレスモデルとして活動している女性たちを締め出そうとして選挙のテーマにするも失敗に終わる。

その後はもうあちらこちらと論争を呼び起こすことになったトップレスモデルたちにおいても、ヌード写真においても、騒動を巻き起こすことになる。結果としては完璧な掲載禁止ということにはなっていないものの、ザ・サンが16歳のモデルを起用したことにより、更なる火種を産むことになるも、その後に改正された犯罪法で16歳。17歳のわいせつ写真の撮影禁止という規定を定めたことにより、低年齢でのトップレスモデルとして活動することは許されないとして、一つの幕が下ろされることになる。

日本にしてこうしたヌード写真に対しては否定的な意見を感じている人も多いが、芸術分野においては裸体というものはテーマにしやすい分野だ。そのジャンルにおいては何ら反論する声が聞こえてこないが、写真と石造・もしくは絵画で描かれている裸体との違いは何なのだろうか。単純に裸を見せたくないということであれば、芸術全般を全否定することになる。ただ主立っての明確な基準はないのかもしれないが、まぁなんにせよ女性にしても男性にしても、裸を鮮明にさらすことはいけないことだということがいけないことだと認識されているのは確かだ。当然だが、日常生活において裸で外を歩いていたら公然わいせつ罪で逮捕されてしまうので、やらないように。

2013 皆大好き!? ゴシップ誌特集♪